全日本選手権大会、千葉市が4年ぶり2回目の優勝

 

ザバス杯第43回全日本選手権大会
(7月4、11日 江戸川区球場他)

主  催 財団法人全日本リトル野球協会
共  催 三井物産梶A産経新聞、サンケイ スポーツ、フジテレビジョン
主  管 リトルリーグ東京連盟
後  援 文部科学省
特別協賛 明治製菓株式会社
協  力 江戸川区、ミズノ株式会社、三井広報委員会

 

ザバス杯第43回全日本選手権大会は7月11日に東京・江戸川区球場で最終日が行われ、千葉市(東関東)が4年ぶり2回目の日本一の座につきました。千葉市は準決勝で大宮(北関東)に圧勝し決勝でも泉佐野(関西)に大勝するなど2試合とも2ケタ得点、計10本塁打を放つ圧倒的な破壊力を見せつけて優勝しました。

千葉市は8月21日から米国ペンシルベニア州ウイリアムスポートで行われる世界選手権へ日本代表として出場し、4年前に果たせなかった世界一の座奪取を目指します。また、準優勝の泉佐野は日韓交流戦(8月2、3日ソウル)に出場します。

 
グラウンドを行進する千葉市ナイン

4年ぶり2回目の日本一になった千葉市が準決勝、決勝戦で挙げた得点は34で、ヒット数は32本・10ホーマーだった。織田監督は、この数字に目を白黒させた。

「選手は、私の考えに近い結果を出してくれるようになりましたが、まさか、これほどまでに打つとは…。ビックリですよ」

同監督によれば、今年に入ってチームの状態は最悪で「投手陣、打撃陣揃ってガタガタで、私自身、やっていける自信がなくなり、コーチに"代わってくれ"といったほどでした」

再生は、基本から始めた。投手陣は土台作りで、下半身を強化した。今大会4ホーマーの木村が「コンパクトなスイングで、思い切りバットを振ることを心がけました」というように、織田監督は「三振をしてもいいから、コンパクトにバットを振らせました」。

4年前の世界選手権は、4位だった。当時に比べると「ずば抜けた選手はいませんが、トータルで今年の方が層は厚いです。前回より上を狙うには、あと2人投手をつくらないと…。頑張ります」

日本が世界大会で優勝したのは、6年前の武蔵府中(東京連盟)。以来、06年・川口(北関東連盟)、07年・東京北砂(東京連盟)が準優勝。そして昨年の江戸川南(東京連盟)が3位と上位に食い込んでいるが、あと一歩足りなかった。千葉市は、6年ぶりに世界チャンピオンフラッグを日本に持ち帰る決意だ。

優勝リーグ
連盟
準優勝リーグ
連盟
1 1967 西東京
関東
大阪西A
関西
2 68 和歌山
関西
ホークス
関西
3 69 調布
関東
リトルホークス
関西
4 70 和歌山
関西
調布
関東
5 71 調布
関東
和歌山
関西
6 72 調布
関東
泉大津
関西
7 73 調布
関東
仙台南
東北
8 74 調布
関東
練馬
関東
9 75 調布
関東
東京町田
関東
10 76 船橋
関東
狛江
関東
11 77 調布
関東
東大阪
関西
12 78 尼崎北
関西
杉並
関東
13 79 摂津
関西
仙台
東北
14 80 杉並
関東
和歌山
関西
15 81 中本牧
南関東
中野東
東京
16 82 調布
東京
港北
南関東
17 83 大阪淀川
関西
南関東
18 84 大正
関西
浜松
東海
19 85 保谷
東京
足立北
東京
20 86 所沢
北関東
えひめ西
四国
21 87 調布
東京
愛知岩倉
東海
22 88 東大阪
関西
名古屋東
東海
23 89 摂津
関西
調布
東京
24 90 秦野
神奈川
高石
関西
25 91 大宮
北関東
高槻
関西
26 92
東京
蓮田
北関東
27 93 墨田
東京
熊本中央
九州
28 94 江戸川南
東京
瀬谷
神奈川
29 95 泉佐野
関西
緑中央
神奈川
30 96 松阪
東海
平塚
神奈川
31 97 瀬谷
神奈川
宝塚
関西
32 98 鹿島
東関東
瀬谷
神奈川
33 99 枚方
関西
兵庫播磨
関西
34 2000 武蔵府中
東京
小平
東京
35 01 東京北砂
東京
名古屋北
東海
36 02 仙台東
東北
宝塚
関西
37 03 武蔵府中
東京
調布
東京
38 04 仙台東
東北
東京北砂
東京
39 05 千葉市
東関東
岐阜東濃
東海
40 06 川口
北関東
武蔵府中
東京
41 07 東京北砂
東京
平塚
神奈川
42 08 江戸川南
東京
松阪
東海
43 09 千葉市
東関東
泉佐野
関西

 

[最終日(11日)成績]
▼決勝
1回
2回
3回
4回
5回
6回
千葉市(東関東)
2
6
2
6
1
0
17
泉佐野(関西) 
2
0
0
1
0
1
(千)木村―土屋、常泉、土屋
(泉)尾崎、刀谷―藤崎
▽本塁打=木村2、高島、山賀(千) 松井、尾崎2(泉)

【評】千葉市の打線は凄まじい。一回、二死から木村が2ランを放ち、その裏、松井、尾崎のホームランで追いつかれると、二回も二死から土屋のヒットを皮切りに、四球の一、二塁から6連続安打で一挙6点。さらに三回に2点を追加した後、四回は高島、山賀の2本の3ランで6点を入れ試合を決めた。
泉佐野は、尾崎が2ホーマーを放って奮闘したが、千葉市の猛打の前に、なすすべがなかった。

◆泉佐野・佐藤克士監督「うちで身長が1b60以上の選手は3人。それに比べて千葉市は、1b70以上が3人。1b60以上だと8人もいて、体力の違いを痛感しました。それでも、うちの選手は頑張った。よくやりました」

 
【千葉市】
【泉佐野】
C 重 茂
5
5
2
F87 小 窪
3
1
0
D 山 賀
5
3
5
D 松 井
2
1
1
G 若 井
5
1
2
H5
1
0
0
@ 木 村
5
3
4
E1 刀 谷
3
1
0
F 小 倉
3
2
0
@8 尾 崎
3
2
2
H7 市 川
1
1
1
H39 仲 地
3
1
0
B 孫 山
3
2
0
A 藤 崎
3
1
1
H3 日 高
1
0
0
B 小 林
1
0
0
H 高 島
3
1
3
岩 川
1
0
0
H9 仲宗根
1
0
0
池 田
1
0
0
A 土 屋
3
1
0
G7 城 戸
2
0
0
H2 常 泉
1
0
0
H76 石 垣
1
0
0
E 川 島
2
1
0
C 藤 田
1
0
0
H6 行 方
1
0
0
尾 垣
1
0
0
 
39
20
17
 
26
7
4
   
   
  木 村
6
7
4
  尾 崎
3
1/3
11
13
            刀 谷
2
2/3
6
3

千葉市
6
1
0
0
1
7
 
泉佐野
7
0
0
0
1
3
▽二塁打=若井、重茂2、山賀、藤崎

▼準決勝
1回
2回
3回
4回
5回
6回
千葉市
0
0
6
2
4
5
17
大宮(北関東) 
0
0
3
0
0
0
(千)若井、孫山―土屋、常泉、土屋
(大)田村、片山、金子慎、柴原―金子慎、金子椋、泉田
▽本塁打=高島、木村2、重茂、若井、孫山

◆大宮・野津精久監督「相手の打力が違った。しかし、うちはやれるだけやったので、悔いはありません。ここまで子供たちが連れてきてくれた全日本は、本当に素晴らしいところでした」

◆同・田村海斗主将「僕が打たれた3本のホームランは、いずれもコースをつけず真ん中に入ってしまった。千葉市のパワーに負けました」

▼準決勝
1回
2回
3回
4回
5回
6回
泉佐野
2
2
0
0
0
1
瀬谷(神奈川) 
0
0
0
0
2
0
(泉)小窪、城戸―藤崎
(瀬)瀬間、濱本―守
▽本塁打=尾崎(泉)

◆瀬谷・神康裕監督「もう一つリズムにのれなかった。それが敗因であり、これからの課題です。来年は、ここで勝てるチームを作りたい」

◆同・多田友哉主将「守備のミスもあって打線をつなぐことができなかった。2点を返したときはいける、と思ったけど…。準決勝までくることができ、みんなよく頑張ったと思う。この経験をつぎにつなげていきたい」

 

[第1日(4日)成績]

▼1回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
千葉市(東関東)
3
0
0
0
3
0
武蔵府中(東京1) 
0
0
0
0
0
2
(千)若井、仲宗根―土屋
(武)浜田、鈴木―中村
▽本塁打=若井(千)

▼1回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
佐世保中央(九州)
0
0
0
0
0
0
松前(四国) 
0
1
0
0
0
0
(佐)中野―桑原
(松)白方、村上―米田
▽本塁打=白方

▼1回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回 7回
8回
大宮(北関東)
1
1
0
2
0
0
0
2
大和高田(関西2) 
0
0
0
0
4
0
0
0
(大)田村、飛鳥井、片山―金子慎、金子椋
(高)外山、笹岡―山崎
▽本塁打=高野(大)、守屋、原野(高)

▼1回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
いわき平(東北1)
0
0
0
0
0
0
名古屋北(東海2) 
3
1
0
0
0
X
(い)生田、馬目―澤邊
(名)原田、水町―氷見

▼1回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
松阪(東海1)
0
0
1
0
3
0
調布(東京2) 
0
1
0
0
0
0
(松)宇都宮、山下―姜、杉坂
(調)小川、香川、川村―久保、富澤

▼1回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
新潟中央(信越)
0
0
0
0
0
0
瀬谷(神奈川) 
0
0
1
0
0
x
(新)青木、飯島―佐藤
(瀬)瀬間―守
▽本塁打=五十嵐(瀬)

▼1回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
旭川大雪(北海道)
0
0
0
0
0
1
泉佐野(関西1) 
0
3
5
4
1
X
13
(旭)木村、志茂―鎌仲
(泉)小窪―藤崎
▽本塁打=小窪(泉)

▼1回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
7回
8回
仙台東(東北2)
0
1
0
0
0
0
0
0
笠岡(中国) 
0
1
0
0
0
0
0
1x
(仙)渡邊、及川―竹内
(笠)河田、大西―河尻
▽本塁打=河田(笠)

▼2回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
佐世保中央
0
0
0
2
0
5
千葉市 
2
0
4
0
5
X
11
(佐)中村、加場―桑原
(千)木村、小倉、山賀―土屋、常泉
▽本塁打=重茂、山賀、若井(千)

▼2回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
名古屋北
0
0
0
0
1
0
大 宮 
6
3
0
0
0
X
(名)中村建、渕上―氷見
(大)藤野―金子椋
▽本塁打=原田2(名)、片山(大)

▼2回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
松 阪
0
0
0
1
1
0
瀬 谷 
1
0
1
4
4
X
10
(松)山本、田中―姜、杉坂
(瀬)五十嵐、多田―守
▽本塁打=宇都宮(松)

▼2回戦
1回
2回
3回
4回
5回
6回
笠 岡
0
0
0
2
0
0
泉佐野 
1
4
0
3
0
x
(笠)田中、中村雄、小寺―河尻
(泉)尾崎―藤崎





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